中期経営計画作成その他、税金に関すること

税理士です。経営計画を川口市、さいたま市、東京近郊でつくってます。

格安コンサルティングファームとは

いつもブログを読んでくださり、誠にありがとうございます。

 

  今回は、中小企業における格安コンサルティングファームのあり方について、   簡単にふれてみたいと思います。やや下剋上的な話になります。

 

「会計事務所でも、経営相談はできます。」  

 

3年前、新潟県十日町市にいたときのことでした。地元では有名な製麺業者に試算表   の説明をしていたところ、「会計事務所は、経営の相談にのれないですよね。」   と言われました。その経営者の方が経営相談の相手に選んだのは、長岡の   中小企業診断士でした。その診断士は、長岡高校出身、慶応義塾大学卒業、   東京のコンサルティングファームに勤務した経験がある人でした。   この言葉を聞いたとき、会計事務所は、本当に経営相談にのれないのかと   深く考えさせられました。そんな矢先に出会ったのが、経営計画でした。   1年の研修ののち、ある会社で1年、経営計画の予実管理を行ったところ、   年間600万円の経費削減に貢献できました。経営会議を開催し、経営計画の進捗状況   を確認したら、社内の方向性がひとつになり、単に数字に貢献するだけではなく、   社内の風通しをよくすることにも貢献できることがわかりました。   つまり、経営計画を使えば、会計事務所でも、コンサルティングファームに負けず、   経営相談ができるのです。

 

  「そもそもコンサルティングファームとは、エリート集団です。」

 

  経営課題を解決まで導く集団のことです。経営コンサルタントの集まりです。   総合系、戦略系、シンクタンク系、企業・事業再生系、IT系、マーケティング系、人材系、   などに分類されます。給与水準も高く、入社のハードルも高いです。   地元だとエリートコースです。先の中小企業診断士の場合、長岡高校出身です。   新潟県では、長岡高校は、新潟高校と並び、進学校の双璧をなします。   新潟県の中小企業の経営者にとっては、長岡高校を優秀な成績で出て、慶応義塾大学   に進んだというだけでも、相当な信用力をもちます。   要するに、コンサルティングファームとは、経営課題を解決するエリート集団のことです。  

 

「格安コンサルティングファームとは」  

 

それに対し、会計事務所の場合は、エリート集団ではなく、どちらかというと、   苦労人のたくさんいる雑草集団です。国税庁のデータによると、   平成28年度の税理士試験の合格者のうち、大卒は78%でしたが、   年齢31歳以上は76%でした。私も大学を卒業して、就職活動で失敗して、   33歳で合格するまで8年かかりました。   税理士試験の場合、いったん、何かで失敗して、再起をかけて挑む人もいます。   大学在学中に合格するのは、平成28年度は0.2%にすぎないなど、   税理士試験の合格者の大半は、大学を出てはいるものの、エリートとは   言えないひとたちです。   また、会計事務所の職員も、エリートというより、真面目で、コツコツ努力をするタイプの   人間が多いです。   仕事内容も、数字をもれなくひろったり、法令との整合性をチェックするなど、   作業が中心なため、経営課題を抽出する情報の収集力や、高度な分析力、   顧客への高いプレゼンスキルといったものは、要求されません。   そうであればこそ、会計事務所に経営の相談ができないと考えている   経営者も多いのですが、そこで立ち上がったのが、MAS監査です。   MASとは、Management Advisory Service の頭文字をとったものです。   要するに、経営計画を経営者自らに作成しもらい、会計帳簿の監査をするように、   経営計画の監査をするものです。   監査とは、会計データが法令や証拠記録にのっとっているかをチェックするしくみの   ことですが、MAS監査は、経営計画が実績に沿っているかどうかを   チェックするしくみです。   あくまで、従来の会計帳簿の監査の延長に経営計画の監査が存在していますので、   会計事務所の職員であれば、だれでもできます。   このしくみなら、地元で1番の進学校を出た人でなくても、経営相談が可能となります。   そのため、場合によりけりですが、通常のコンサルティングファームに支払う   報酬の1/3~1/10以下の価格で、毎月、経営計画の管理ができるため、   MAS監査を行う会計事務所は、格安コンサルティングファームともよぶことが   できると思います。

  実際、MAS監査をうけたお客様の声としては、   「MAS監査を導入することで、より具体的な事業計画を意識するようになりました。」   「外注費のなかには、あまりに無駄なものがあることがわかってよかったです。」   という、声をいただいています。  

 

「おわりに」  

 

MAS監査の提案をしたときに、あるお客様は、「自分の経営の盲点に気づかせて   くれるかもしれない」とおっしゃっていました。自分で作った経営計画のチェックを   自分ですると、盲点は必ずあるものです。   会計事務所では、日常、他人の会計データの入力漏れなどをチェックする習慣が   あり、チェックすると必ず、何等かのミスやもれが発見されます。   こうした会計事務所のチェック機能を最大限生かせるのが、MAS監査です。   毎回、MAS監査をしていると、創業8年目の会社でも   「いまさらながら、粗利に対する社内の共通認識がなかった。」といった発見があります。   会計事務所は、コンサルティングファームと違い、エリート集団ではなく、   雑草集団ですが、チェック機能は、ひけをとりません。   経営計画に興味をお持ちのかたは、ご相談ください。

 

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