ドラッカー名言
いつもブログを読んでくださり、誠にありがとうございます。
「ドラッカーって役に立ちますかね?」と経営者のかたに聞かれることがあります。 ドラッカーには、素人ですが、少しだけお付き合いください。
「ドラッカーについて」
ピーター・ドラッカーは、マネジメントの父ともよばれ、多くの経営者や税理士に大 きな影響を与えています。1909年にウィーンで生まれ、アメリカで大学教授を務め、 2005年に死去しました。著書「マネジメント」は、日本では、「もし高校野球の女子 マネージャーがドラッカーの「マネジメント」と読んだら」という小説の影響で、多 くの人の知るところとなりました。私がドラッカーに興味を持つようになったのも、 この小説の影響です。ドラッカーは、多くの名言を残しています。そのなかでも、特 に心に刺さるのは、「経営管理の96%は、ルーティン的な定例反復業務であることを 忘れてはならない。」という言葉です。あくまで名言なので、ドラッカーがどんな文 脈でこうしたことを語っていたかということは、いったん棚上げします。名言の多く は、聞き手にとって都合のよい解釈しかされないものなので、この発言が出た詳細な 経緯等は、いったん保留しますが、この「経営管理の96%は、ルーティン的な定例反 復業務であることを忘れてはならない。」と同様の趣旨のことをMAS監査先の社長さ んがおっしゃっていたので、驚きました。
「特別なことは何もやっていませんよ。」
その方がいうのは、「特別なことは何もやっていませんよ。」ということでした。 MAS監査とは、ManagementAdvisoryServiceの頭文字のM ASをとったものですが、これも特別なことではありません。経営計画書のモニタリ ングです。このモニタリングの最中に、経営計画と実績のずれの対策について、掘り 下げた質問をしていたところ、「特別なことは何もやっていませんよ。」と言われま した。社長が立てた経営計画と社員の個人目標をすり合わせ、毎月、反省と改善を繰 り返すだけですから、特別なことは何もないわけです。まさにドラッカーの言うよう に、「経営管理の96%は、ルーティン的な定例反復業務であることを忘れてはならな い。」ということになります。ある会社では、経営理念として、ABCを掲げている そうです。その意味はA(あたりまえのことを)B(馬鹿みたいに)C(ちゃんとや る)です。経営計画書に書かれていることは、特別なことではありません。あくま で、いつも通りきちんとやっていれば、達成可能なことばかりです。MAS監査で は、そんな当たり前のことがきちんと行われているのかを、普通の会計事務所の職員 がチェックします。そのため、人並外れた能力を持つ経営コンサルタントが派手なプ ロモーションをする場合に比べたらコストも格安となります。 当たり前のことを当たり前にできる会社は、もしかしたらドラッカーも理想としてい たのかもしれません。MAS監査のご相談はいつでも受け付けています