中期経営計画作成その他、税金に関すること

税理士です。経営計画を川口市、さいたま市、東京近郊でつくってます。

松下幸之助名言に学ぶ

以前、ブログで松下幸之助さんの名言を取り上げてみましたが、やはりいいものですね。 今回も、実体験に即して、別の名言をいくつか取り上げてみます。名言のいいところは、ひょっとしたら、実体験に反省の機会が与えられる点にあるのかもしれません。

 

「同じことを同じままにいくら繰り返しても、そこには何の進歩もない。先例におとなしく従うのもいいが、先例を破る新しいくふうすることの方が大切である。やってみれば、そこに新しいくふうの道もつく。」

 

税理士試験の簿記論では、合格するまで5年かかりました。その間、勉強の量を重ねつつも、試行錯誤の連続でした。はじめの1年目は、勉強の絶対量が足りないので、とにかく目の前の課題をこなすのに精一杯でした。2年目は、勉強量は合格者と同等になりましたが、基本問題の取りこぼしがあり、不合格でした。3年目は、思い切って1年目、2年目でお世話になった大原簿記学校からTACに専門学校を変えて基本問題を徹底的に解きました。しかし、それでも合格できなかったため、4年目は、大原簿記学校のなかでも全日制という受験専門のクラスで4か月間毎日群馬の高崎から東京の水道橋まで通い、毎朝9時~午後18時まで基本問題を解きまくりました。しかし、それでも受からなかったときに、担当講師から、メンタルの弱さを指摘されました。そこで、5年目は通信教育で会計事務所に勤めながら勉強していました。4年目に比べたら、厳しい環境下でしたが、メンタル強化のため、毎朝、「合格できる。合格できる。」と笑顔で一人、つぶやいていました。そのかいもあってか、5年目で合格できました。簿記論は平成28年度は、合格率12.6%の狭き門でした。こうした門をくぐるには、松下幸之助さんの言うように、ただ、やみくもに同じことをくりかえしていては、ダメだったと思います。結果が出るまで時間がかかりましたが、まずは勉強の絶対量を確保し、次に基本問題を徹底的に解くという方針を確立し、最後はメンタルの強化をはかりました。基本路線はかえず、毎年少しずつくふうを繰り返したから、合格できたと思います。この名言からは、努力の数を重ねながらも、努力の質をくふうすることの重要さを振り返ることができました。

 

「どんなによいことでも、一挙に事が成るということはまずあり得ない。また一挙に事を決するということを行えば、必ずどこかにムリを生じてくる。すべて事は、一歩一歩成就するということが望ましいのである。」

 

以前、セミナーのために、FAXDMを5万枚配信したことがありますが、思ったほど、人は集まりませんでした。原因は、FAXDMを受信した人との関係性がまるでないことにありました。FAXDMもふくめたイベントの案内は、やはりファーストコンタクトには向いていないのかもしれません。ある税理士法人では、新聞の一面に全面広告を打ったものの、まったく反響がなかったそうです。やはり、一挙に事が成るということは、まずあり得ないのかもしれません。そのいっぽうで、経営計画書の管理に関する業務への理解は、着実に広まったりしています。これまで毎週打ち合わせをし、累計70回以上の会議を開くなかで、決算時にお客様に対し、経営計画の提案をするなど、一歩一歩地道な活動を続けてきたなかで、あるお客様は、ものづくり補助金1000万円を獲得し、あるお客様は、会社設立10年目にして、はじめて経営会議を開き、社員との深いコミュニケーションが実現するなど、着実に成果をあげています。 税理士事務所の場合、サービスの内容が目に見えにくいため、時間をかけて、いろんなかたと対話する必要があります。対話を重ねるなかで、様々なご要望を受け、それを改良してゆくなどの積み重ねが必要です。 仕事内容によっては、一挙に事が成るのかもしれませんが、税理士事務所にいると、こうした名言は、とくに心に響きます。

 

「うどんの値段は同じであっても、客を大事にしてくれる店、まごころのこもった親切な店には、人は自然と寄りついてゆく。その反対に、客をぞんざいにし、礼儀もなければ作法もない、そんな店には、人の足は自然と遠ざかる。」

 

以前、ある工場で社長がバトンタッチされたことがありました。先代のころは、17時をすぎても、従業員が電話で注文を受け付けていましたが、社長が交代してからは、17時になると、自動音声に代わり、電話で注文を受け付けなくなりました。こうした些細なことが積み重なったためか、まごころが感じられず、人の足が自然と遠ざかり、売上が下がりました。経営陣は、先代のころより、経営の勉強はしていましたが、その分、合理化をすすめようとし、自動音声に切り替えたことが、お客様の足を遠ざけることになりました。もっとも、人情だけで事業をしていたら、非効率的な作業を強制しがちです。いくらお客様がいても、生産性の上がらない仕事しかしていないと、今度は従業員の離職率が上がります。どこまでお客様を大事にし、どこまで合理化をすすめるべきか改めて考えさせられます。

 

「何としても二階に上がりたい。どうしても二階に上がろう。この熱意がハシゴを思いつかす。才能がハシゴをつくるのではない。やはり熱意である。経営とは、仕事とは、たとえばこんなものである。」

 

税理士試験に合格するまでは、最初の会社を3か月でクビになり、教員採用試験は落ち、となかなか、社会人としてまともな仕事につけませんでした。しかし、そのとき思ったのは、ひとまず、なんとしても最低限社会との接点は、持ちたいという熱意でした。この名言を出すのも恥ずかしいくらいですが、そうした熱意があったためか、社会と接点がもてた今は、独立を目指せるところまできました。このブログをお読みのかたにも、さまざまな階段があると思います。それが、会社経営であれば、経営計画書を通じ、二階にあがるお手伝いもできます。もう一階段上りたい方がいましたら、いつでもご相談ください。

 

「だから、多く受けたいと思えば多く与えればよいのであって、充分に与えもしないで、多く受けたいと思うのが、虫のいい考えというもので、こんな人ばかりだと、世の中は繁栄しない。」  

 

ある経営者のかたは、give-and-take ではなく、give・give・giveとおっしゃっていました。そのいっぽうで、異業種交流会などに出たりすると、take・take・takeと、受け取ることばかり考えるひとばかりです。与えることの大切さは、倫理法人会のセミナー等でもよく言われることですが、実践するのが難しいです。実践の試みとして、3か月に一度、西川口のクリーン作戦などに参加し、無償でゴミ拾い等をしています。7/1のふれあい名刺交換会も、こうした相互に誰かを紹介しあういった利他的な心のあるメンバー同士の集まりでした。実践活動を通じることが、プライベートを充実させ、結果的に仕事にもいい影響をもたらすのかもしれません。