中期経営計画作成その他、税金に関すること

税理士です。経営計画を川口市、さいたま市、東京近郊でつくってます。

投資CF:キャッシュフロー計算書

前回に続き、お金の流れを見える化するためのシリーズです。

前回は、営業活動によるキャッシュフローを見てきました。

今回は、投資活動によるキャッシュフローです。

投資活動によるキャッシュフロー(投資CFともいいます。)は、 いくらの現金で投資を行い、いくらで回収したかを示すものです。

ここでいう投資とは、 有価証券の購入や売却、設備(有形固定資産)や無形固定資産の購入や売却、 保険の積立や取り崩し、資金の貸し付けや回収をさします。

投資CFのエクセルでつくったテンプレートは以下の通りです。

投資CFのテンプレート

 

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要するに、設備投資をしたら、ここにお金の流れが反映されます。

ただ、設備投資と一口に言っても、減価償却費もあるので、1年でどのくらい の資金が動いたかは、貸借対照表や損益計算書から推計することもできます。

支払った金額だけを確認する場合は、分割払いの予定表などを見ればいいのですが、 こうした推計をすることで、自社の財務諸表から資金の流れを読むトレーニングが できると思います。 ためしに期首と期末の貸借対照表、損益計算書のサンプルをもとに 投資CFのテンプレートに数字を埋めていただけますでしょうか?

BS/PL/CFのサンプルとテンプレート

 

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これらのサンプルから、当期の設備の取得におけるキャッシュフローを推計するわけです が、要するに設備の内訳に数字を埋めてゆくだけです。 固定資産の簿価は、期首の簿価に当期取得分の簿価を加えることで増えます。減価償却費 の計上や固定資産の売却、除却等により、簿価が減ります。これらを加減して、 期末の簿価が求められます。このうち、減価償却費は、すでに支出した固定資産の簿価を 耐用年数省令により割るだけなので、支出にはカウントしません。 そのため、これらのサンプルからは、設備内訳のうち、「期首」の部分に、期首貸借対照表 のサンプルの「1000」を入れます。つぎに、「減価償却費」の部分に、損益計算書のサンプ ルの「500」を入れます。さらに、「期末」の部分に期末貸借対照表のサンプルの「1500」 を入れます。これらの桝をうめてゆくと、「取得」の部分が、1000と推計できます。

そのためこの投資CFでは、設備の取得で1000の支出をしたことになります。

投資CF回答のサンプル

 

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今回は、資金の流れを推計していただきました。

税理士試験の簿記論の試験も、仕訳と 仕訳を関連づけ、こうした金額の推計を行う問題が出たりしますが、お金の流れを 読むとは、こうした推計作業の積み重ねといってよいと思います。 こうした推計のトレーニングを重ねてきた銀行出身のある事務員のかたは、 かつて2億の借金で潰れそうだった不動産会社の債務を10年で完済し、 貯金がたまるところまで、財務体質を改善しました。 このシリーズでお伝えしたいことは、キャッシュフロー計算書の読み方というより、 むしろこうした推計力により、自社のお金の流れを読むということです。 お金の流れをきちんと理解できず、借入を増やし、従業員の給与が 滞る会社も少なくありません。 会社のお金の流れが整理できずにお困りのかたは、 無料のテンプレートやサンプルをまずはお使いください。 それでもよくわからないかたはご相談ください。